また、原油価格の下落は、産油国の経済状態を悪化させるだけでなく、エネルギー投資の停滞を通じてエネルギー市場の不安定化を引き起こすため、長期的には日本経済にも悪影響を及ぼします。 10月2日の世界の原油価格は、ドナルド・トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染のニュースを受けて4%以上下落した。 日本時間の19時13分時点では、12月の北海ブレント原油先物価格は1バレルあたり39.14ドル(4.37%減)、11月のWTI原油価格は1バレルあたり36.98ドル(4.49%減)まで下落した。 現代世界の生活に欠かすことのできない原油。2020年前半、新型コロナウイルスによる世界的なエネルギー需要低下により、原油価格は下落しました。ここでは原油価格の下落によって得られるメリットと今後の見通しについて紹介します。 原油価格が下落した理由は、新型コロナウイルスが原因です。 ※上海市場は春節のため1月24日~2月2日まで休場, 米中貿易戦争において、中国が一時的に具体的に品目名を挙げて不買を行ったものの、今後輸入量を拡大させようとしている大豆、中国の景気動向に影響を受けやすい銅、そして中国の主要株価指数の一つである上海総合指数が下落しています。主に中国に関わる主要市場が下落していることが分かります。, そして、原油はそれらの下落を上回る、年初来11%超の下落となっています。なぜこれらの銘柄が下落したのでしょうか? また、なぜ原油の下落率が大きいのでしょうか?, 一つの答えに“新型コロナウイルス”の感染拡大が挙げられます。報じられているとおり、昨年(2019年)12月に中国湖北省武漢市で発生が確認され、今年2020年1月11日にはじめて同ウイルスが原因とみられる死者が発生したと報じられました。, 感染の本格的な拡大時期と今年の中国の春節の時期(1月24日~2月2日)が合致したこと、ウイルスが変異していると報じられたことなどにより、新型コロナウイルスの拡大懸念が急激に高まり、感染源である中国の景気鈍化懸念が強まって、上記で述べた複数の中国関連銘柄が下落しているとみられます。, 下落した銘柄の中でも、原油の下落率が大きくなっています。1月22日に、米大手金融機関が同ウイルスの拡大が世界の石油消費量を減少させる懸念があると具体的な数量を示した上で指摘をしたことが、下落に拍車をかけたとみられます。, 実際に、米大手金融機関が減少すると指摘した“日量26万バレル”の世界の石油消費は、どの程度の規模なのでしょうか?, 上図の通り、EIA(米エネルギー情報局)が今月公表した統計によれば、2019年の世界の石油消費量は日量1億80万バレルでした。また、供給量から消費量を差し引いた需給バランスは日量3万バレルの供給不足でした。, これらの値に、米大手金融機関が今回の新型コロナウイルスの拡大によって消費が減少すると指摘した量、“日量26万バレル”を当てはめると、世界の石油消費量は2019年に比べて0.26%減少し、石油の需給バランスは同日量23万バレル供給過剰になると考えられます。, 消費量においては0.26%の減少は、需給バランスにおいても供給過剰とはいえ、2018年が日量91万バレルの供給過剰だったことから考えれば、小さい規模であると言えます。, (1)過敏にならざるを得ない世界的な感染症がテーマで、(2)米大手金融機関がまことしやかに、(3)消費が減る話をする、などの条件がそろったため、原油市場は(特に原油を生産しない先進国の市場で)過剰に反応してしまっているようにみえます。, 米大手金融機関の指摘が、下落に拍車をかける複数の条件を含んでいたため、原油価格は他の主要銘柄と比較しても、大きな下落になったのだと考えられます。, 新型コロナウイルスに感染したことが原因で初めて死者が出たという報道がなされたのが1月11日でした。市場が徐々に同ウイルスを大きな脅威と感じ始めていた中、1月22日に米大手金融機関が石油の消費が減少することを指摘し、さらに、大きな脅威と認識するようになりました。, このころには、市場の関心は、年初に強まった中東における懸念から、中国を起点とした新型ウイルスの拡大状況に向けられるようになりました。実際には日量26万バレルの規模は軽微なものであるにも関わらず、です。, 米大手金融機関がこのような指摘をした背景には、米国とサウジアラビアの蜜月関係について考える必要があると筆者は考えています。, 現在、イラン情勢悪化をきっかけに武器輸出を拡大させる、アラムコをNY市場へ上場させるための準備を進める、など、複数の案件で米国とサウジ双方がメリットを拡大させる重要なタイミングにあるとみられます。, 一方、サウジと蜜月関係にあるトランプ大統領が、サウジが指揮を執って減産を実施して原油高を目指しているOPEC(石油輸出国機構)を直接的にけん制することが難しいため、米金融機関が代弁者となり、新型コロナウイルスの拡大を利用し、トランプ大統領が考える“原油安=減税”を実現するために石油の消費が減少すると指摘をしたと、筆者は考えています。, また、実際のところ、過去に5回、WHO(世界保健機関)は、複数の国をまたいで拡大した感染症に対し非常事態宣言を発令しましたが、そのいずれのタイミングにおいても、石油の消費量が極端に減少した事実は確認できません。, 原油市場は、米大手金融機関の指摘をやや悲観的に受け止めていると筆者は考えています。, 新型コロナウイルスの件については、金融機関の発言よりもまずは、WHOが当該ウイルスの拡大について、“非常事態宣言”を発令するかが重要なポイントになると筆者は考えています。, 仮に、WHOが非常事態宣言を発令すれば、さらに、世界景気の鈍化懸念・石油消費の減少懸念が強まる可能性がありますが、逆に、非常事態宣言を発令しなければ、金融機関が指摘するほど深刻な影響が発生しない可能性もあります。, WHOは、1月22日と23日の2度、非常事態宣言の発令を見送っています。23日の会合では“10日後、もしくはそれよりも早いタイミングで会合を開く準備をしている”としており、早ければ今週にも会合が開催される可能性もあります。, 新型コロナウイルスについては、鎮静化するまで数カ月間程度かかる可能性もありますが、まずは冷静に、過度に悲観的にならずに、WHOの動向に注目することが重要だと思います。, 状況が鎮静化する方向に進めば、原油相場においては下落要因が軽減されたこととなり、反発色を強めると考えられます。, 本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。. !」 40秒間も笑い続けたテレビ伝道者 ネットでは「狂ってる」と話題に, 韓国のガールズグループ「BLACKPINK」の動画に 中国人ネットユーザーらが猛非難!, 憎悪を煽り立て、人種・民族・性・信教・社会的差別を助長し、少数者の権利を迫害するもの, 他のユーザー、個人ないし法人に対する中傷や脅迫を含み、その名誉や尊厳を傷つけ、または社会的評判を貶めるもの, 商業的目的を持った発言、適切でない広告、違法な政治的宣伝または、そうした情報を含む別のサイトへのリンクを含むもの, スパムを含み、スパムの拡散やメッセージの大量配信サービスおよびインターネットビジネスのための素材を宣伝するもの, そのコメントが、同一または類似の内容を持つ大量のコメントを投下する行動の一環をなす場合(フラッシュモブ), 内容の稀薄な、または意味の把握が困難ないし不可能なメッセージを大量に投稿した場合(フラッド), インターネット上のエチケットを乱し、攻撃的、侮辱的、冒涜的振舞を見せた場合(トローリング), テキストの全体または大部分が大文字で又は空白無しで書かれるなど、言語に対する尊敬を欠く場合, 上記規則への違反と認められ、アクセス禁止措置が取られる理由となった行動に対する説明. Sputnik / Alexei Danichevロシアの原油採掘 2025年までに無人化トランプ夫妻が新型コロナウイルスに感染したとのニュースが原油相場に影響を与えている。さらに、11月に行われる米大統領選を前に世界経済の見通しへの懸念も強まっている。, ナショナル・オーストラリア銀行の専門家、ラクラン・ショー氏によると、原油市場ではすでに価格の下降傾向が見られるという。前日には北海ブレント原油価格は1バレルあたり39.95ドルまで下落した。, ショー氏は、「今回の出来事(トランプ氏感染)によって、将来への不確実性が増大し、人々はリスクを回避せざるを得えなくなった」と指摘している。, https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/726/23/7262374_0:318:2730:1854_1200x675_80_0_0_403575ecca8a22092b2bc1b02bd2448e.jpg.webp, https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/i/logo.png, https://jp.sputniknews.com/business/202010027821058/, 下記の「登録」ボタンをクリックすると、貴殿の個人情報の処理と、個人情報保護方針への貴殿の同意が確認されたことになります。, プロフィールが削除されました。プロフィールの再現は削除後30日以内であれば、登録の際のこちらからの送信メールにあるアドレスから可能です。, ソーシャルネットワーク上のユーザーアカウントを通じてスプートニクのサイトでユーザー登録および認証を受けたという事実は、本規約に同意したことを意味する。, © 原油相場は、今年に入り、下落の一途をたどっています。年初からの下落率は主要銘柄の中で群を抜いています。, 図:主要銘柄の年初来騰落率(1月27日午前時点) 楽天証券© Rakuten Securities,Inc. IT 経済 Sputnik / Alexei Danichev, ロシアカップ第4戦 トルソワ優勝 複雑なコンビネーションジャンプ決める コストルナヤは2位, バイデン氏当選に「ハハハ! 原油価格が大きく下落しています。wti原油先物価格は、今年2月から7月にかけて月平均1バレル100ドル以上で推移してきましたが、8月以降は100ドルを割り込み、12月中旬にはついに日足終値ベースで50ドル台まで下落しました。 経済総合, [シンガポール 2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は4%超下落し、5月以来の安値を付けた。欧州での新型コロナウイルス感染再拡大を受けた一連のロックダウン(都市封鎖)で燃料需要が低下することへの懸念や、米大統領選を控えた警戒感が背景。, 0018GMT(日本時間午前9時18分)時点で、北海ブレント先物は1.62ドル(4.3%)安の1バレル=36.32ドル。米WTI原油先物は1.62(4.5%)安の1バレル=34.17ドル。一時、北海ブレント先物は35.74ドル、米WTI原油先物は33.64ドルまで値下がりする場面があった。, ロイターの集計によると、欧州の新型コロナウイルス感染者数は5週間で倍増し、1日に累計1000万人を突破した。[nL4N2HN10K], CMCマーケッツ(シドニー)のチーフ市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「欧州では、英国やイタリアでもロックダウンが発表され、状況はさらに悪化している」と指摘。, 「多くのトレーダーは米国の感染ペース加速を注視しており、今後数週間の動向について欧州の状況が手掛かりになるのではないかとみている」と語った。, 需要低下と供給拡大への懸念を背景に原油価格は10月に2カ月連続で下落。同月の下落率はWTI原油先物が11%、北海ブレント先物が8.5%だった。, 10月には、石油輸出国機構(OPEC)加盟国のリビアとイラクで供給が拡大し、他の加盟国による減産分が相殺され、OPECの生産が増えたことがロイター調査で分かった。. Depositphotos / Mic1805, © 原油価格が4%超下落、欧州ロックダウンや米大統領選の懸念で . 2020年になってから、 18年ぶりに原油価格が下落 しています。 暴落ですね。 中でも 「WTI原油先物」 という指標では暴落しています。 4月20日は、WTI原油先物は マイナス価格 にもなっています。. All Rights Reserved. > ニューストップ 原油相場は、今年に入り、下落の一途をたどっています。年初からの下落率は主要銘柄の中で群を抜いています。図:主要銘柄の年初来騰落率(1月27日午前時点)※上海市場は春節のため1月24日~2月2日まで休場 米中貿易戦争において、中国が… 10月2日の世界の原油価格は、ドナルド・トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染のニュースを受けて4%以上下落した。, 日本時間の19時13分時点では、12月の北海ブレント原油先物価格は1バレルあたり39.14ドル(4.37%減)、11月のWTI原油価格は1バレルあたり36.98ドル(4.49%減)まで下落した。, © 楽天証券株式会社/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第195号、商品先物取引業者. > 原油価格が大きく下落しています。wti原油先物価格は、今年2月から7月にかけて月平均1バレル100ドル以上で推移してきましたが、8月以降は100ドルを割り込み、12月中旬にはついに日足終値ベースで50ドル台まで下落しました。 NY原油先物の下落続く、サウジの販売価格引き下げが需要低迷を示唆 Alex Longley、Grant Smith、Amy Stillman 2020年9月7日 7:48 JST 更新日時 2020年9月8日 6:51 JST 0. line共有ボタン; 2020年11月2日 10時50分. 原油価格が暴落しています。今年6月20日に一時107.73ドルをつけたwti原油価格は11月13日には一時74.04ドルまで下落しています。 この背景には為替は115円を突破!円安&株高は続くのか!?でも解説しましたが、ドル高があります。 原油価格が下落している理由.