ドラマ「ROME」がもつ魅力の3つ目は、女性たちが歴史的事件に対し、積極的に関わっていることだろう。 このドラマの陰の主人公といってもいい登場人物に、カエサルの姪でオクタウィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)の母アティアがいる。 私的にはオクタウィアヌスの母、という認識しかなく … 人権も人命尊重もなかった古代ローマの歴史を、二人の元兵士を中心に描いた外国版大河ドラマといったところだろうか。ドラマにするために、史実や歴史考証を考えたらおかしなことだが、女たちのウェイトもかなり高くなっている。 5世紀、ローマ帝国はゴート族の侵入を受け、皇帝ホノリウスもローマから逃亡し、滅亡は目前に迫っていた。古代ローマ帝国復活を夢見るルティリオはガリアへ向かい、同志達と新帝を立てようと画策するが、それを阻止せんとする刺客に追われる。 解説 ローマ軍第13軍団の百人隊長ヴォレヌスとその部下の軍団兵プッロを中心に、内乱期のローマ共和国が描かれている。ドラマであるため、細部のストーリーは史実とは異なる。日本ではr-15指定相当。 ドラマであるため、細部のストーリーは史実とは異なる。 カエサル暗殺後、アントニウスはアティアたちを連れてローマから脱出しようとするが、カエサルの遺言により養子となるオクタヴィウスは、アントニウスを説得し、ブルートゥスたちと和解させる。 HBOの『ROME』、史実と創作の狭間で. 「愉しむ歴史」を広めるため、ブログを開設。 「わかりやすく」「簡潔に」をモットーに、日々古代ローマの情報を収集し、発信します。. 「イタリア語を勉強するのにおすすめのドラマ」を5本ご紹介しています。 イタリア語学習において、ドラマを見ることは非常に有効です。 具体的なドラマの見方・勉強方法もまとめているので、参考にしてみてください。 スポンサーリンク // togetter.com 何も司馬遼太郎なり、塩野七生氏なりが悪いとかどうとかいう話ではない。小説家の書いた文芸作品として享受して愉しむものだということ。それを学問としての歴史学の成果と混同する人がいるわけで、ようは読み手のリテラシーの問題。 画像出典:世界の歴史まっぷ 米HBOと英BBCの共同制作 総制作費200億円以上、制作期間およそ8年 撮影は2004年にはじまり、ローマにあるチネチッタ・スタジオを拠点にイタリア各地で行われました。 第1シーズン 2005年 全12話 第2シーズン 2007年 全10話 原案 ジョン・ミリアス/ウィリアム・J・マクドナルド/ブルーノ・ヘラー 制作総指揮 ブルーノ・ヘラー/ウィリアム・J・マクドナルド/ジョン・ミリアス/アン・トモ … 本書『建国神話の社会史――史実と虚偽の境界』 (中公選書)は、日本の建国神話がどのように教えられ、史実として受容・利用されてきたかについて論じている。 著者の古川隆久さんは1962年生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒。同大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程修了。 romeは、史実をもとに主に架空の人物で構成された歴史ドラマです。 少し血なまぐさいシーンもありますが、登場人物がリアルで当時の世界感が反映されており、ローマ時代が好きな人は楽しめるのではな … 製作費200億円、エミー賞5部門受賞の超大作ドラマROME(ローマ)の感想を、良い点と悪い点を含めてご紹介します。, ROME(ローマ)は、アメリカのHBOとイギリスのBBCが共同制作した、全2シーズンのドラマです。, カエサル(シーザー)やクレオパトラ、アントニウスなど、歴史上の有名人物が数多く登場。, 月額500円のAmazonプライム会員になると、全2シーズン無料で視聴できます(2019年12月現在)。, 髪型や衣装はもちろん、食事や習慣など細部まで作り込まれていて、見ているだけで楽しいです。, 呪いや祈りの儀式、結婚式や葬式の様子など日本人にはなじみのないものが多く、最後まで飽きずに見ることができました。, また人工的な照明ではなく、自然光を上手く取り入れて撮影されており、ものすごくリアル。, 「いかにもドラマ」という感じではなく、人々の生活の息遣いが感じられるような映像なのです。, 不倫や近親相姦、同性愛など、これでもかというほどドロドロとした人間関係が繰り広げられます。, ストーリーは2人の兵士ヴォレヌスとプッロを中心に展開されますが、その他にも多くの登場人物の愛情や葛藤、復讐心などが詳細に描写されており、生身の人間のような人間らしさが感じられます。, まさに登場人物全員が主人公といっても過言ではないほど、ほぼすべてのキャラクターが生き生きと描かれているドラマです。, ストーリーも本当に奥深くておもしろいです。あちこちに伏線が散りばめられていて、それが後々大きな出来事とつながり、気づかないうちにストーリーが展開していきます。, 最初見たときはわからくても、周回して見ると意味がわかることもあり、何度見ても発見があるドラマです。, 人を殺害するシーンや暴力的なシーンなど、血みどろで残虐なシーンが多いです。ゾンビドラマのウォーキングデッドよりはマシですが、グロいのが苦手な人は注意が必要です。, 私はグロいのが苦手なので、ところどころシーンを飛ばしつつ視聴しました。とくにカエサル暗殺のシーンはえげつない。, ROMEの登場人物の中で、よくわからなかったのがエイレネ。将来の約束をしていた恋人を殺されたのですが、殺した側の相手と結婚します。, 生活のためかもしれませんが、他に探そうと思えば結婚相手はいくらでも探せたはず。なぜわざわざ殺した相手と結婚するのか、最後まで謎のままでした。, ROMEは人物描写が魅力なので、すべての人物の内面をきちんと視聴者にわかるように描き切ってほしかったなと思います。, カエサルの後継者オクタヴィアヌスが、内面・外見ともに幼少期と青年期では変わりすぎです(笑), 子供の頃は人間味があるのですが、青年になると人間らしさが無くなって機械のような感じに。, 子供時代と青年時代とでは役者が変わるので、外見はしかたないにしても、せめて内面はもう少し同一感を出してもよかったかなと。, 青年時代のオクタヴィアヌスはすぐにキレるし意地を張るし、コントロール欲が強いし別人のよう。, カエサルやアントニウス、クレオパトラなど主要な登場人物は、史実として知られているように暗殺されたり自殺したりするのですが、ROMEも基本的には史実に忠実です。, ただ、カエサルとクレオパトラの息子(実際はプッロの息子)だけは生き延びて、本当の父親プッロと暮らすことを示唆するような終わり方となっています。, 多くの登場人物が亡くなるドラマですが、そこだけは救いがある終わり方で良かったです。, 最終話の凱旋式のシーンは本当によくできており、リウィア、オクタヴィア、オクタヴィアヌス、アティアの互いに交わす視線に何とも言えないものを感じます。, ただのセリフよりも何倍も重みがあるというか、視線だけで今までの野心や苦労、悲しみのすべてが語られているようで、なぜかすごく心を打たれるものがありました。, アティアは自らの野心のために子供の幸福ですら犠牲にし、政治的な根回しに奔放してきたはずなのに、全然幸せそうでも誇らしそうでもなく、ただ寂しそうな表情をしていたのが印象的でした。, ROMEの製作者は仏教徒なのかと思うほど、ドラマのあちこちに因果応報の世界観が散りばめられています。, その後、エイレネと結婚したプッロでしたが、今度はエイレネに嫉妬したガイアからエイレネを毒殺されました。, エイレネを毒殺したガイアも、後年エイレネと同じように腹部から大量出血して瀕死の状態に。, ベッドのそばでプッロが泣いている場面も、かつてエイレネが亡くなったときと似ており、製作者は明らかにエイレネを意識してこのシーンを作っていると考えられます。, ガイア自身も「わたしに罰が下ったの」と言っており、自分がした行いが自分に返ってきたというような発言をしています。, プッロの例だけでなく、ドラマのあちこちにこういう例があり、作品を通して人智を超えた何かの存在を表現しているドラマだと思いました。, 少し血なまぐさいシーンもありますが、登場人物がリアルで当時の世界感が反映されており、ローマ時代が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。. ROME[ローマ]ブルーレイ コンプリート・ボックス(10枚組) [Blu-ray]. 「2人のローマ教皇」は265代教皇ベネディクトから266代教皇フランシスコに移り変わった一連の事件と二人の会話を描いた作品です。新しい教皇になるのはムリだと!いうフランシスコをベネディクトが説得していくお話なので、全体的にはポジティブで見終わった時もスッとする作品です! “史実を基にした”というからには、多少なりとも史実を知っておきたいというのが人情である。というわけで、まずは『ドラゴン・ブレイド』の基になった史実を掻い摘んで紹介しようと思う。 紀元前53年、中東アジアの戦場に参戦していたローマの軍が、謎の失踪を遂げた。 執政官クラッススがパルチアへの侵略戦争に失敗、パルチアの砂漠で包囲され、クラスッススは捕虜となり斬首される。息子プブリウスが精鋭6000人を連 … お気軽にお問合せください。. 趣味は食、海外ドラマ、ゲームです。 「歴史系・映画好き」の方や、「ちょっと苦手」という方にも必見なおすすめ海外ドラマがネットフリックスには盛りだくさん!中でも、netflixオリジナル作品の歴史ドラマはかなり熱い!全米が夢中になった話題のドラマとは一体! =ローマ。 貞淑な美しさが是とされたキリスト時代の対比としてか、ローマの時代はそんな風に言い表される。獣欲のままに貪る堕落した時代だと。とくにキリスト世界になったあとにはそんな風に悪しざまにも云われたが、 逆に言えば、 「人がもつ欲望を頂点まで高められるほどに栄華を極めた時代」 とも言える。 それが古代ローマ。 それはむしろ現代の東京とかに似ているよ。アメリカにしろ、先進国というのか。割とどんな … © 2021 Ancient Rome Library All rights reserved. hbo制作のドラマ「ローマ」は古代ローマで繰り広げられた愛と策謀の物語である。後編はカエサルの暗殺直後から始まる。カエサルの暗殺後、ローマはその余波で混乱を極めていた。政治的に優位な立場に立とうと人々は謀略を尽くし、さまざまな人間の愛憎劇が繰り広げられていた。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g,d.id=a,e=c.getElementsByTagName("body")[0],e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js","msmaflink");msmaflink({"n":"ROME[ローマ] コレクターズBOX [DVD]","b":"ワーナーホームビデオ","t":"","d":"https:\/\/m.media-amazon.com","c_p":"","p":["\/images\/I\/51PwluTSZwL.jpg"],"u":{"u":"https:\/\/www.amazon.co.jp\/dp\/B000WS0NTI","t":"amazon","r_v":""},"aid":{"amazon":"1452841","rakuten":"1452842"},"eid":"Cjfa3","s":"s"}); 韓国ドラマ「屋根部屋のプリンス」のあらすじと最終回のネタバレ考察です。 ※ネタバレしているのでご注意ください。 屋根部屋のプリンスってどんなドラマ? 屋根部屋のプリンスは、全20話の韓国ドラマです。日 ... アボンリーへの道は、赤毛のアンの舞台アボンリーでくり広げられる、超おすすめの人間ドラマです。 赤毛のアンや、モンゴメリの他の作品が好きな人は、必見といってもいいでしょう。 アボンリーへの道のドラマのあ ... 韓国の歴史ドラマ「奇皇后~ふたつの愛涙の誓い」のあらすじと感想をご紹介します。 ネタバレしているので、ネタバレOKの方のみご覧ください。 奇皇后とは? 画像引用:Amazonプライムビデオ公式HP 奇 ... 海外ドラマ・マジシャンズのあらすじと感想をご紹介します。 視聴しようかどうか悩んでいる人は、参考にしてみてくださいね。 海外ドラマ・マジシャンズとは? マジシャンズは、魔法学校の大学院で学ぶ生徒たちを ... 札幌在住のまりもといいます。 ローマ帝国を震え上がらせた英雄・ハンニバルの生涯を描いたスペクタクルアクション。紀元前218年。地中海を拠点にする小国・カルタゴの若き将軍・ハンニバルは、10万の兵と37頭の戦闘巨象を従えてローマ帝国へと進軍、時の巨大帝国を驚愕させる。 戦後初のキャビンアテンダントの誕生を描く、史実を元にした物語。 ... ドラマ 高橋ひかる1 ... クロトー - ローマ 1月6日 23:00. 日記2013-06-25 16:57. Copyright© まりも通信 , 2021 All Rights Reserved. 『ROME[ローマ]』は、アメリカ合衆国のHBOとイギリスのBBCが共同制作したテレビドラマである。総制作費は200億円以上、制作期間は企画から撮影終了まで約8年という当時としては破格のものである。ローマ軍第13軍団の百人隊長ヴォレヌスとその部下の軍団兵プッロを中心に、内乱期のローマ共和国が描かれている。ドラマであるため、細部のストーリーは史実とは異なる。日本ではR-15指定相当。 残酷・エロな場面と史実と多少異なることを割り引いても、大いに価値のある長編ドラマです。 塩野七重の「ローマ人の物語」やカエサルの「ガリア戦記」等も併せ読みすると更に理解が深まると思います。 F-103ROME「ローマ」アメリカイギリス合作ドラマこのドラマはたこぼうずが連続ものの海外ドラマを観るきっかけになったものである。(韓国ドラマを除く)全22話で最初は長い物語だと感じたのだが、他の海外作品だと100話を越えるものもあるからどちらかと言えば短いほうかもしれない。 先月、Twitterのタイムラインで、古代ローマ帝国を舞台にした『ROME』というTVドラマ作品があることを知りました。 史実(しじつ)とは。意味や解説、類語。歴史上の事実。「史実に忠実な小説」 - goo国語辞書は30万3千件語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。 悪名高いローマ教皇アレクサンデル6世であるロドリーゴ・ボルジアとその家族を描いたドラマ。 ヒストリカル・フィクションで、史実ではなくアレンジもあり、ロドリーゴがローマ教皇に選出されるところから物語が始まる。 ただ古代ローマ時代を描いた映画なら何でもいいか、というとそうでもない。 映画だからフィクションが混ざっていても構わないが、基本は史実に忠実。これが僕にとって大切である。古代ローマ時代に実際に起きた出来事を映像として見るのは興味深い。 古代ローマを舞台にした海外の映画やドラマ、それも日本で日本語の字幕や吹き替えがあるものは、私の知る限りではあまり多くない。その中で有名なタイトルの多くはハリウッドで制作された映画で、大げさな表現や、演出のために時代背景を創作した設定が盛り込まれているものもある。, このような映像作品の中、HBO(アメリカのケーブルテレビ放送局)とBBCで共同製作されたドラマ「ROME」は、異彩を放つ存在だ。, 前・後編合わせて22話構成でできており、時代はカエサルのガリア戦争終盤からオクタウィアヌス(アウグストゥス)のローマ統一まで。激動の時代でドラマになりやすい時代(日本で言えば、戦国期が大河ドラマになりやすいのと同じ)だが、主人公が歴史的に有名な人物ではないのだ。加えて当時のローマ社会の風習や習慣、価値観、風景が、しっかりとした時代考証を通じてドラマの中で描かれているように感じる。, とにかく共和政末期のローマ社会を知るなら、まずこの作品を観ようと思わせるドラマ「ROME」の見どころを、今回は紹介しよう。, というあなたは、この記事をそっと閉じ、今すぐAmazon Prime Video で観るか、DVDやBlue-rayなどのメディアでご鑑賞いただきたい。, ※タイトル下のイメージは、ドラマ「ROME」 のオープニング画面から拝借しました。, このドラマの魅力を引き出している要因の一つは、なんと言ってもヴォレヌスとプッロの主人公二人の活躍だろう。だが彼らは、カエサルやアントニウス、オクタウィアヌスといった歴史的な事件を動かした有名人ではない。, 彼らはカエサルの第13軍団に所属する百人隊長と一軍団兵という、政治的権力者から遠い位置にいる庶民だ。, 主人公のひとりヴォレヌスは実直で忠義に厚く、昔ながらのローマ気質で堅苦しい性格。一方もうひとりの主人公プッロは気さくで奔放、腕っぷしはめっぽう強いが喧嘩っ早い。, ドラマの軸の一つは、そんな主人公二人がときに固く手を握り合い、ときに激しくぶつかり合う友情物語だ。しかし主人公を歴史的事件の主役としないことで、ドラマ「ROME」が単なる歴史の後追いになっていない、独自の魅力を備えている。, ここでは主人公二人の特異な立ち位置により描かれた、ドラマ「ROME」の魅力を何点か書き出してみよう。, ドラマ「ROME」の魅力の一つが、主人公たちの目線でみる庶民の生活の様子だ。ヴォレヌスとプッロが関わる人たちを通じて、当時大多数を占めていた一般の人が、ただの背景ではなく、日々のなかで自分たちの生活を守ろうとする姿として生き生きと描きだされている。, 例えば、とある事情で主人公の一人ヴォレヌスが精肉を売るシーンがある。百人隊長を務めたこともあるヴォレヌスは、当然このような「卑しい」仕事にうんざりする。, そこに降って湧く事件が、借金取りとそれに追われる貧民の騒動。お金がなければ顔の一部を削ぐという借金取りを、硬派のヴォレヌスが叩きのめすのだが、そのせいでせっかく軌道にのっていた商売をやめなければならなくなってしまう。, このシーンは、当時ローマの下町で庶民たちがどのように治安を守っていたのか、権力者たちの影響が及ばないところでどのように暮らしていたかが分かるようになっている。, また元老院階級の人間から奴隷までどのような価値観があったのかを、ヴォレヌスとプッロが色んな人と関わることで「感じる」ように描かれている。そしてドラマを観る私たちに、彼らの物語を通じてその価値観が自然と入ってくるのも、ドラマ「ROME」にある魅力の一つだろう。, 例えば次のシーン。プッロは自分が拾った奴隷にほのかな恋愛感情を抱き、奴隷身分から解放をして結婚を申し込む場面がある。, プッロは自分を慕う彼女が、当然自分に対して同じような思いを抱き、求婚を喜んでくれると思っていた。しかし彼女の抱く感情は、奴隷主として優しいプッロに対する主人としての思慕であり、恋愛対象ではなかったのである。, この両者の思い違いは不幸な結果を招くことになるが、奴隷と自由民でどのような感情や考えをもっていたかの相違がわかりやすい場面だろう。, さらにヴォレヌスとプッロは様々な立場を経験するが、彼らのもとで起こる事件を通じて、古代ローマの慣習や文化、政治や経済の仕組みが、実際にどのように行われていたのかも見どころだ。, プッロに弁護人が就くまでの過程や、弁護人と検事兼原告との対話でプッロに判決が下るまでの様子が描かれている。おそらくこの裁判シーンは野外で行われた青空裁判で、検事兼原告の人物と、民衆たちの声の大きさを反映しているかのような裁判官の判決が下り、当時もこのように公平とは言い難い判決例が多々あったのだろうと思わずにはいられない。, さて、ドラマの主軸ストーリーである主人公二人の友情物語にも、私の好きなシーンがある。先ほどの裁判で、プッロが死刑判決が下り多数の剣闘士と戦わされるシーン。, 生きる気力を失ったプッロは、渡された武器も持たず、剣闘士に対して殺されることを望んでいた。しかし剣闘士たちが彼の所属していた第13軍団を馬鹿にした途端、軍団兵だったころの誇りを取り戻し、剣闘士たちに戦いを挑み次々と倒していく。, しかしついに最後の(そして最強の)剣闘士が現れる頃には、彼は傷だらけになっていて、立ち上がる力さえ残っていなかった。そこに、処刑の様子を見に来ていたヴォレヌスが乱入し、この最強の剣闘士を打ち破ってプッロを見事に助け出すのである。私は観ていて胸が熱くなったのを覚えている。, このシーンは、彼らの友情もさることながら、この時代、いかに軍団兵の結束が固かったのかを象徴している場面として描かれているといえるだろう。, ちなみに主人公の二人、実は架空の人物として設定されたのではなく、カエサルの著作『ガリア戦記』の中で実際に活躍した人物として言及されているのだ!, 私もてっきり創作された人物だと思っていたのだが、Twitterでドラマ『ROME』の話をしているときに、戦史大好き@6tr5tA2uHpaqyvK氏とジュンペニウス帝@jumpenius氏から教えていただいた。, 司書官さん、如何でした!?良くも悪くも、少なからず影響を受ける作品であった事と思われます。実はヴォレヌスもプッロも、ガリア戦記にも登場し互いに協力したと書かれてました(うろ覚え)これまた驚きですよ!同一人物かは分かりませんが、、、そんな所もこのドラマの魅力ではありますね。, 横から失礼します!いま『「ガリア戦記」歴史を刻む剣とペン』という本を読んでいるのですが、ちょうど同名の2人が登場する箇所に行き当たりました! 「互いに敵愾心を燃やす二人」という表現がROMEを彷彿とさせますね。 pic.twitter.com/d0dIF6JeFa, また鋼屋@haganeya01氏からは英語版のWikipediaに、彼らについての言及があるとの情報をいただいた。, このことを知ったときは、仕事中にもかかわらず感動のあまり声をあげそうになってしまったが……。, ガリア戦記に出てくる彼らは、実際どのような人生をたどったのか知る由もないが、制作スタッフの芸の細かさには頭が下がる思いである。, 冒頭で記述したように、ドラマ「ROME」が描かれる時代は、共和政末期から帝政直前の約20年ほどで、重要な歴史的事件が立て続けに起こる時期でもある。, もちろん主人公たち二人の人生に、動乱の影響が色濃く反映されていくわけだが、彼らの人生と権力者たちとの争いが独立した話となっているわけではなく、互いに影響を及ぼし合うようなストーリーとなっているところも、「ROME」の見どころだ。, 特にカエサル暗殺までを描く前編では、ポンペイウスとカエサルとの抗争から、カエサルがローマの最高権力者に上り詰めていく段階で、主人公たちの行動が権力者たちの争いの行方を左右したり、決定的瞬間を決めてしまったりといったこともあった。, ポンペイウスは兵士たちの給料や物資調達のため、国庫から資金を持ち出すよう画策するが、この資金を巡って主人公たちが絡むシーンがある。, 最終的に彼らの選択した行動が、ポンペイウスとカエサルの戦いに影響を与えたという形で、主人公たちの話が歴史的事件へどのように影響を与えているのか、確認するのもいいだろう。, その他、前編ラストのカエサル暗殺は、主人公の一人ヴォレヌスの話が関わり、これまでの伏線がつながって大きな流れになっているので、どのような結果になるのかぜひご堪能いただければと思う。, ドラマ「ROME」がもつ魅力の3つ目は、女性たちが歴史的事件に対し、積極的に関わっていることだろう。, このドラマの陰の主人公といってもいい登場人物に、カエサルの姪でオクタウィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)の母アティアがいる。, 私的にはオクタウィアヌスの母、という認識しかなく、オクタウィアヌスがカエサルの名を継ぐことを決めた時、心配のあまり反対をした子供思いのお母さん程度にしか思っていなかった。, しかしこのドラマでのアティアは、時の権力者カエサルとの血縁があり、カエサルにいる周りの人間(アントニウスなど)に積極的に働きかける女性という役回りになっている。, また、カエサルの愛人であり、ブルトゥスの母でもあるセルウィリアも、家名を背負って終始政治への積極的な関与を見せる、陰謀家としての一面もある。, 古代ローマでは男性の権限が大きく、女性は歴史の表舞台に登場しないこともあり、映像作品としては(見栄え的にも映える)クレオパトラ以外の女性にあまり脚光があたることはなかった気がする。, しかし実際は上流階級、特に政治的なつながりや家の繁栄を保障するにあたり、ドラマのような積極的な姿勢をみせたのではないかと、「ROME」を観たあとでは思わずにはいられなくなるのだ。, 私がドラマ「ROME」で感心したことの一つが、多神教世界だった古代ローマの宗教観の描き方だ。, 歴史ものでは、歴史的事件を追っていくあまり、会戦などのド派手な戦闘シーンや政治陰謀劇で権力者たちが覇を競い合っていることがおおく、宗教観を丁寧に描くドラマをほとんど観たことがない。これは日本の大河ドラマにも言えることで、近代(もっというと現代)以降の価値観に準拠したドラマのために、神への関わりが軽視される傾向があると思う。, その点ドラマ「ROME」では、登場人物たち一人ひとりが、必ずと言っていいほど神の名を口にし、心のなかで祈りを捧げている。私が確認しただけでも、2~30は神の名が上がっていたような気がする。これは古代世界に生きる人々にとって、神の存在がより身近に感じていることの現れだった証だろう。神は人間の守護神であり、神の意志に反した行動を取れば、罰が下る(日本的にいえばバチが当たる)と本気で信じていたはずだ。, ある事情からヴォレヌスが身をやつし、裏社会に生きる決断をしたときのこと。彼は自暴自棄からか、コンコルディアという融和の女神の像を振り回し、破壊するのだ。, このシーンがなぜ印象に残っているのか。実は堅物ヴォレヌスは神に対しても信心深く、決して冒涜をする人物ではない。それなのに、彼は神の像を壊さずにはいられなかった。, この心理描写を、宗教観を使ってしっかりと再現している点(そしてそれを視聴者にこれまでの流れで理解させることができている点)に、私は大きな衝撃をうけたのだった。, また、古代ローマで数少ない一神教の一つ、ユダヤ教との関わりも、登場人物にユダヤ人を出すことでしっかりと描写されている。彼の人生にも衝撃的なラストが待っているので、このことを念頭において確認すると、感慨深いものがあるだろう。, ここまで私なりのドラマ「ROME」の見どころを4点紹介した。しかし「ROME」を観るにあたって心得ておかないと、期待はずれのこともある。今度はドラマ「ROME」を観る上での注意点を3点ほど挙げてみよう。, この人物はこの時ここにいた、とか、この地点で死んでいるはずだ、などということも結構ある。例えばオクタウィアヌスはカエサル暗殺地点では、ローマ市にいなかったはずなのに、ドラマでは普通にローマで暮らしている、といったことだ。, もちろん歴史の決定的なできことは史実通りに再現されているので、パラドックスが起きることはないのだが、ローマの歴史に詳しい人が細かく見れば、ツッコミどころも散見される。, 私はドラマと割り切って観ることができるので、どちらかというとドラマの中で再現された説(カエサル暗殺時に、自分の醜さを隠すためマントで身を隠そうとしたカエサルなど)にニヤニヤするだけだが、史実を追いかけたい人が見れば、文句の付け所は満載なのかもしれない。, 2点目。ドラマ「ROME」はあくまで政治陰謀劇の要素が強いので、歴史スペクタクル群像劇といった要素はどちらかというと少ない。それを色濃く象徴するのが、大きな会戦シーンの省略描写。, など、どのように描かれるのが気になると思うが、実際のシーンは1分もない(なんなら結果だけの)のがほとんどだ。例外はフィリッピの戦い(ブルトゥス・カッシウス軍 VS アントニウス・オクタウィアヌス軍)で、しっかりと映像化されていたが、その他はすぐに終わることが多かった。, あなたがもし会戦シーンを見たいと思うなら、ザ・ローマ 帝国の興亡 の2話目にある「シーザー」をおすすめしたい。ガリア最終決戦の「アレシアの戦い」や「ファルサルスの戦い」をしっかりと再現、映像化されている。, これはドラマ「ROME」の魅力と表裏一体の関係にあるといっても過言ではない性の描写シーン。性の倫理観が奔放な共和政末期の世相を繁栄してか、「ROME」ではHシーンが圧倒的に多い。, これはこれで作品としても良い味付けになっているのだが、問題は子供のいる家庭などで鑑賞する場合だろう。, 突然背後からモニターを覗かれることはもとより、Bluetoothヘッドホンなどをパソコンとペアリングしてこっそりと聞いている場合も、何かの事故でHシーンの声がダダ漏れになった場合、目も当てられないことになりそうだ。, などと豪語できる環境にない場合、十分に注意するか子どもたちが寝静まったタイミングを見計らって観ることをおすすめする。, 2020年1月現在、今から15年も前に作られたドラマ「ROME」。そのスケール感や圧倒的こだわりは、今なお色褪せることがないと言っても過言ではないと思う。, もしあなたがもう少しドラマを深く味わいたいなら、私のブログで時代背景を予習しておいてもいいかも知れない。, ドラマはユリウス・カエサルⅤ ―ガリア属州総督就任からルビコン川を渡るまで―の記事から始まり、オクタウィアヌスⅠ ―少年時代と大伯父カエサルとの関係―からオクタウィアヌスⅨ ―アクティウムの海戦~アントニウス、クレオパトラの死まで―をカバーする内容となっているので、ざっくりと通読するだけでも、より内容がわかるはずだ。, また、2020年1月現在ならAmazon Prime Video で前・後編22話視聴可能なので一気に見るか、DVDやBlu-rayを購入していつでも観れるようにしておくのもいいだろう。コンプリートBOXなら、特典映像もついているのでオススメだ。, 古代ローマをこよなく愛する歴史ファン。